月がきれいだなと見ていたら
時間が経つごとに低い位置に移動して
赤く 濃い色になっていました。
窓を開けていると
虫の声と
微かに金木犀の香り。
目に入るご近所には植えられていなくて
きっとすこし離れたお庭から
香ってくるのだろう。
秋の香りは総じて記憶の欠片を呼び起こすことが多くて
静かな内側の深い部分が震えて
時々どうしようもなくアンニュイな気持ちになる。
約束みたいなもの。
思い出さなくては、と思いながら
既にすべてを知っている感覚も持っていて。
煩わしさの中に愛おしさもあるような。
秋はいつもそう。
…
10月のはじまり。
あちこちで 屋外イベントなどが増えていて
秋のお出かけモード。
実家の両親は70代なのに
10月の週末は予定がない日が1日も無いんだって。
実家には 妹家族も住んでいるけれど
突然帰ればたいてい誰もいない。
どうしてわたしみたいなインドア派が
誕生したのか謎である。
秋の庭しごとも
エンジンかかってくるころ。
うごくぞ。